西(←英)ロマ風味で最初書いてたけど
創作でいいような気がしてきたんだ
でもそんな気持ちで書いていた
 ならへんのん。
 ならへん。
 ほんとったらほんと?
 本当だよ。

 木の葉の道を小さな私と大きなあの人が歩くのが見えたの。
 色は黄金。あの人には私の頭が消えそうに見えたのだと思ったの。
 大きな大きな体で腕を広げて、知らない言葉でしゃべるのよ。
 だから私は何も見えていないお空に向かって月が綺麗だと、

 そうすると私を抱きしめていた腕は力強く私の体を抱きしめたのだったわ。
 そうしてしばらく歩くと小さな茶色のベンチの前にたどり着いてね、そこに二人で座るのよ。
 そう、そうね。あなたの綺麗な髪の色と同じ色のベンチ。光沢がかっているの。
 あの人とは見たことはないけれど太陽のしただったらきっと、眩しくて目が霞んじゃうくらい光を・・・。
 ああ、そうねごめんなさい。話がずれていたわね、ごめんなさい。

 ベンチに座るのよふたりっきりで。そうするとあの人はとても私なんて聞いたことのないような声で名前を呼ぶの。
 アリス、アリスって。なんだかおかしくて涙が出るのよ。
 体全身の節が固まって心臓を優しく掴まれたように。瞬きもきっとできなくなるわ。